ライトノベル読書会をはじめて一年が経っていた話。

タイトルの通りです。一年ほど前にインターネットを介して知り合った友人(ツイッターのフォロワー)と「ラノベ読書会するべきでは?」と冗談を言い合っていたらほんとうにつくることになり、いつの間にかそのまま一年が経っていました。光陰矢のごとしワロ…

上半期よかったもの2024書籍編

時間たつの早すぎ、光陰矢のごとしワロタ。タイトルの通りです。やっていきましょう。コメントはあったりなかったりします。書籍編以外があるのかはわかりません。 特攻文学論 作者:井上 義和 創元社 Amazon 現代の女子高生がタイムスリップして特攻兵と恋愛…

松田舞『放課後帰宅びより』がよいという話。その他ラブコメ

よいと思ったのでブログを更新します。とてもよいです。よろしくお願いします。 comic-action.com 放課後帰宅びより : 1 (アクションコミックス) 作者:松田舞 双葉社 Amazon 放課後帰宅びより : 2 (アクションコミックス) 作者:松田舞 双葉社 Amazon あと…

コピーカードで買えないもの【創作】

紅坂紫さん編集のフラッシュフィクション専門誌『CALL magazine』vol.64に「夏休みの工作密室」が掲載されました。詳細は以下のリンクをどうぞ。6月2日まで各種ネットプリントで印刷できます。以降はInstagram上で読むことができます。 https://www.instagra…

なぜ古典を解くのかーー米澤穂信『氷菓』を再読するためのメモ。

タイトルの通りです。なんとなく思ったことをいくつかのトピックに分け、だらだら書いています。大したことは書いていません。とくだん資料等は参照していないので、どこかで既出の話題もあるかもしれません。 【※本記事は米澤穂信『氷菓』のネタバレを含み…

狐と狼のゲーム――『冬期限定ボンボンショコラ事件』についてのメモ。

【※本記事は『冬期限定ボンボンショコラ事件』および〈小市民シリーズ〉の内容に一部言及します。未読の方はご注意ください。】 冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 初っぱなから脱線した話…

きみはアニメ映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の部屋を見たか?

タイトルの通りです。 電撃文庫『青ブタ』公式情報によれば、シリーズが完結するとのことで、めでたいね。アニメ化も最後までするのかな。待ってるね。 dengekibunko.jp 【注】本記事には、青春ブタ野郎シリーズ『おでかけシスター』『ランドセルガール』ま…

『千年女優』をあと何度も観直すためのいくつかのメモ。

???「千年女優を見たことがない? 初恋を経験したことがないならそれでいいけど」 【※】本記事はアニメ映画『千年女優』のネタバレを多数含みます。未見の方はご注意ください。 タイトルコール。ビデオの巻き戻しから入るのが示唆的である。 2月に再上映…

中西鼎『君が花火に変わるまで』感想。

タイトルの通りです。中西鼎『君が花火に変わるまで』読みました。 君が花火に変わるまで (メディアワークス文庫) 作者:中西 鼎 KADOKAWA Amazon 幼い頃に難病にかかっていたはずの子と高校で再会し、「付き合って」と言われる「ぼく」。しかし彼女の行動の…

2023年のお仕事、書いたもの、その他告知。

みなさま、今年も残りすくなくなってきました。いかがおすごしでしょうか。 タイトルの通りです。2023年の年末まとめ記事はおそらくこれで最後になるかと思います。今年もいろいろ水面下で動いているのですが、かたちになったりならなかったりという感じでヒ…

『記憶ミステリアンソロジー:だれかがいた庭』について

須藤佑実『夢の端々』より。 幼いころのことだ。だれかが数分前までいたような、あるいはずっと前に歩み去ったような庭を見たことがある。 そこには見知らぬ――しかし不思議と親しみさえ覚えることができる――人々の息づかいが感じられ、優しい風と緑に包まれ…

今年映画館で観た映画たち2023。

メリークリスマス、ミスターローレンス(北野武のドアップ)。 タイトルの通りです。年末まとめ記事です。今年はテンションが上がらなかった(映画館までたどり着いては「今日は気分じゃないな……」となって帰宅)ばかりしていたので少なめです。なんなら人間…

印象に残った百合漫画2023

タイトルの通りです。じつは同様の企画記事を2019年にもやっていたのですがその後3年にわたって続けることができませんでした。どうしてでしょうか。答え:だめ人間なので。 人気作品?と思われるものは省きつつ、新作や今年に入って自分が読むようになった…

今週末の文学フリマ東京37その他のお知らせ。

タイトルの通りです。文フリ東京合わせでいくつか寄稿しているものがありますのでご紹介です(そこにわたしはいません)。 bunfree.net 『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』 #文学フリマ東京 (11/11開催)にて「鳩」をテーマとしたアンソロジーを販…

SF&ミステリ系サークルでの上映会リスト20作を考える

タイトルの通りです。 上映会の図(とめきち『すわっぷ⇔すわっぷ』より。) 先日、京大SF研さん主催?で同年代の大学SF研究会サークル複数がスペースで話しているのを聞きました。 実情としては、作品の数が多かったり、入手難易度が高かったりするために、…

ぼくは幌田『またぞろ。』を読んで泣いた。

幌田『またぞろ。』とは? またぞろ。 1巻 (まんがタイムKRコミックス) 作者:幌田 芳文社 Amazon 留年生×3が送る人間へたくそ青春コメディ。 約1年間引きこもりだった殊は、春から2回目の高校一年生。病弱で同じく留年生の詩季、奔放でこれまた留年生の巴…

『アリスとテレスのまぼろし工場』メモ

※本記事は映画『アリスとテレスのまぼろし工場』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください 本記事の態度 ・『アリテレ』は岡田麿里的な作品の集大成だが傑作ではない ・『true tears』『凪のあすから』『あの花』『空の青さ~』『フラクタル』あた…

文学フリマ大阪11に〈ストレンジ・フィクションズ〉で参加します。【H-32】

タイトルの通りです。わたしが所属しているサークル〈ストレンジ・フィクションズ〉で明日、9月11日の文学フリマ大阪11に出ます。 詳しくは以下のリンクを。 note.com note.com note.com 今回は、なんと二冊あります。百合創作合同誌。そして百合小説レビュ…

上半期よかった短編のはなし。

タイトルの通りです。え、もう八月なかばなのに上半期のはなしを? ブログはどんな自由な発想で書いてもいいので……。順不同、新作旧作問わずとりあえず記録用に書いておきます。 エルサ・モランテ「一日」 アンダルシアの肩かけ 作者:エルサ・モランテ 河出…

『百合小説アーカイヴ(仮)』を考えていくためのブックリスト75冊+α

【※本記事は2023年9月10日(日)開催の文学フリマ大阪にて、サークル〈ストレンジ・フィクションズ〉で頒布する予定の同人誌『百合小説アーカイヴ(仮)』の参考文献リストです。】 通販開始しています。 strange-fictions.booth.pm ↓ファンボックスでの告知…

井上彼方・編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』に載ります。

タイトルの通りです。アマゾンページができていたのでお知らせです。 京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色 社会評論社 Amazon 織戸久貴「春と灰」が載っております。京都のとあるところが大変なことになってしまう……という話です。要約が難しい話ですので…

短編ミステリ「ミスディレクションは割り切れない」「淡い密室」をnoteで公開しました。

タイトルの通りです。自作のデッドストックができたので、とりあえず気に入っているものをnote創作大賞に投げ込みました。 短編なので書籍化等はあんまり期待できないでしょうが、お楽しみいただければ幸いです。表紙? ヘッダー? はなんかオリジナルのがあ…

百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』第3回:三島由紀夫「春子」

本記事は百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』の第3回です。 前回の記事は以下になります。読まなくても本記事の内容は読めます。 saitonaname.hatenablog.com 【※ただし今回につきましては三島由紀夫「春子」の内容に深く言及しますので…

百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』第2回:梨屋アリエ「つきのこども」

本記事は百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』の第2回です。 前回の記事は以下になります。読まなくても本記事の内容は読めます。 saitonaname.hatenablog.com 第2回:梨屋アリエ「つきのこども」(『プラネタリウム』講談社文庫 収録) …

映画は夢というか悪夢である――『フェイブルマンズ』感想

「スピルバーグの自伝的作品」ということを念頭に入れる。 www.youtube.com これはたぶん、夢という名前の悪夢についての物語だ。 具体的な理由とまではかたまっていないが、自分のなかでは、長年ずっと映画礼讃映画というか、”映像の力を信じろ”系の作品に…

ジェフリー・フォード「創造」を誤読する。

タイトルの通りです。先日、個人的に参加している読書会で「創造」が課題短編となり、数年ぶりに再読しました。そこで考えたことを忘れないうちにメモしておきます。 【※本記事では、ジェフリー・フォード「創造」の内容に言及します。未読の方はご注意くだ…

第2回星々短編小説コンテスト一次通過作品「彼女のチケット」

昨年末にささっと書いていた小説が一次通過していました(最終には残りませんでした)。発表するあてもないのでここに置いておきます。お暇つぶしにどうぞ。 www.hoshiboshi2020.com 第2回「星々短編小説コンテスト」の募集テーマは〈映画〉でして、そういえ…

百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』第1回:田村俊子「惡寒(さむけ)」

本記事は百合短編小説レビュー企画『名付けられなかった花たちへ』の第1回です。 前回の記事は以下になります。読まなくても本記事の内容は読めます。 saitonaname.hatenablog.com 第1回:田村俊子「惡寒(さむけ)」(『田村俊子作品集・1』『田村俊子全集 …

百合短編小説レビュー企画『名づけられなかった花たちへ』をはじめます。

タイトルの通りです。今回は企画をはじめるための、ながーーーい告知*1のようなものになります。あるいは企画の第0回といってよいかもしれません。 合計で約16,000字あります。ながい。 要するに、以下は前提を共有するために書いた「百合」に対する個人的な…

わたしをつくった百枚のアルバム

好きだった歌が響かなくなったな 誰のせいでもない 僕のせいでもないんだろう ――Galileo Galilei「夏空」 タイトルの通りです。Spotifyをぺちぺち貼ってもいいんですが、聴けないアルバムもあるので、基本はアマゾンリンクです。数年前に十年以上溜めていた…