2015-01-01から1年間の記事一覧

摂取記録

本格ミステリ・フラッシュバック (Key library)作者: 千街晶之,大川正人,戸田和光,葉山響,市川尚吾出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (20件) を見る 先輩から譲って頂いたもの。新本…

『エンダーのゲーム』と歪なジュブナイル的物語

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))作者: オースン・スコット・カード,Orson Scott Card,野口幸夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/11/01メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 168回この商品を含むブログ (148件) を見る たとえシスの暗黒卿ダー…

『最後の一撃』あるいは最後から二番目の一撃

注意:エラリイ・クイーン『最後の一撃』の真相に一部触れている部分があります。 摂取記録は月イチだと書かなくなることがわかったので、今後は読み次第、ちまちま書いていくことにします。最後の一撃 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-14)作者: エラリイ・クイー…

2015年9月/10月

ちょっとでも時間を置くと、ものを書こうとするハードルが自分のなかで高くなってしまうのはよくないですね。まただらだらと書き始めようと思います。惑星カロン作者: 初野晴出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/09/30メディア: 単行本この商品…

道尾秀介「モルグ街の奇術」の記述についての研究

注意:道尾秀介「モルグ街の奇術」、エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」の真相に一部触れている部分があります。花と流れ星 (幻冬舎文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/04/12メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ …

2015年7月

http://www.mangaz.com//book/detail/3531 恋人が死んでしまい、それを回避するために何度も同じ日を繰り返すループもの漫画。高一のチャレンジ(進研ゼミ)で連載されていたものだそうで、SFらしいSF(整合性重視)というよりはループものを扱った青春もの…

伏線回収と認知のあり方とか初期クイーン作品のロジックが嫌われる理由とかいまいちよくわからない印象論が先行する理由とかを考える

鮮やかなロジックなどと言われるときに想像されるのはエラリー・クイーンの国名シリーズなのだけれど、実際本格ミステリを読んでいて、論理の運用それ自体に鮮やかさを感じられるかといえば微妙なところなのではないかと思うときがある。なぜなら論理は突き…

2015年6月

アメリカ銃の秘密 (角川文庫)作者: エラリー・クイーン,越前敏弥,国弘喜美代出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/06/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見るシャム双子の秘密 (角川文庫)作者: エラリー・クイーン,越前敏弥,北田絵里…

2015年4月/5月

生活環境が変わったとはいえ、思っていた以上になにも読めなかったのがショック。そのせいか4・5月はリハビリのために漫画ばかり読んでいた。 さようならむつきちゃん (ひらり、コミックス)作者: 磯谷友紀出版社/メーカー: 新書館発売日: 2014/12/29メディア:…

河添太一『謎解きドリル』問題解説

注意:以下の作品のネタバレがあります。 謎解きドリル(1) (ガンガンコミックスONLINE)作者: 河添太一出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2014/09/22メディア: コミックこの商品を含むブログを見る謎解きドリル(2) (ガンガンコミックスONLINE)…

Beyond the Brilliant Future! について思ったこと

『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が傑作であったということは先月の摂取記録にも書いたが、ネットで調べてみるとキャラクターについての感想や言及は多いものの、細かい演出についてはあまりほかの人が言及していないように感じた。ので、全体の…

2015年1月/2月

また書くのをサボってしまった。月イチくらいなら書けるだろうと思ってはじめたのに、と思ってブログをさかのぼって確認したところはじめから月イチルールは守れていなかった……。例によって記憶に残ったものを。 高原のフーダニット (徳間文庫)作者: 有栖川…

2014年12月

鮎川哲也と十三の謎〈’90〉作者: 鮎川哲也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1990/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る鮎川哲也と十三の謎〈’91〉作者: 鮎川哲也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1991/12メディア: 単行本この商品を含…

『カメレオンVol.30』の感想

昨年のうちに読んでおこうと思っていたのですが、年末はばたばたしてしまい読めなかったので正月の読書に。DMSの機関誌『カメレオンVol.30』の個人創作についての感想を書きました。ネタバレを含んでいます。ので、気にされる方は読まれないようにしてくださ…