2019-01-01から1年間の記事一覧
少なくとも 姉は何かを失敗したことはなかったはずだ ――ゴブリンスレイヤー ベスト姉ヒロイン大賞とは、その年1月1日~12月31日までに発表されたアニメ作品(劇場作品も含む)のうち、姉に対する描写が特に優れていたものに贈られる賞です。2018年には『あか…
タイトルの通り。2019年はガルラジでしたが(そうでしょう?*1)、2019年の百合漫画でいいのってあったっけ、とあとになって参照しやすくなったら便利だな~、と思った個人的なリスト。だから数もそんな多くはないし、2019年に1巻初出じゃないのも混じって…
言語について考えたいというより、言語についての小説が書きたくて読み漁ったのにすでにだいぶ記憶が落ちている。よくない。 なのでなんとなくの記憶でメモをする。 言葉と無意識 (講談社現代新書) 作者: 丸山圭三郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1987/1…
www.youtube.com でも大丈夫さ 誰も壊せないものがここに一つだけ 置いてあるから ――TRICERATOPS「2020」 2010年:『アマガミSS』 といっても最初はちゃんと、ぼくたちがほんとうに求めていたものはなんだったのかを考えなくちゃいけないだろうね。それは『…
以下の文章は2019年10月12~13日におこなわれた京都SFフェスティバルの個人レポートです。 わたしは何者か? 第9回創元SF短編賞に「夏の結び目」という作品を応募し、大森望賞をいただいた者です。織戸久貴(おりとひさき)といいます。 大学時代は京都にあ…
HDDのデータが消えたショックから立ち直りつつありますが瀬名秀明『デカルトの密室』参考文献リストを閉鎖する前のHPから個人的にコピペしていたテキストデータが消えていたことに気づき、ちょっとだけまだダメージを受けています。 ところで瀬名氏と法月氏…
いつもなにかを失う予感がある、と彼女はそう言った。 ――『雲のむこう、約束の場所』 過去の真のイメージはさっとかすめ過ぎていく。それを認識できる瞬間に閃き、そしてその後は永遠に目にすることのないイメージ。過去はそのようなイメージとしてしか、し…
saitonaname.hatenablog.com 今年1月の文学フリマ京都にて、サークル〈ストレンジ・フィクションズ〉が頒布した『異色作家短篇集リミックス』というものがありまして、先日、そこに掲載していた「正‐情念小説としての『刀と傘 明治京洛推理帖』解説」に対す…
タイトルの通りです。インディー系のCDも配信中心になってサブスクに入りやすくなったためか、まったくCDショップに通わなくなりましたね。アマゾンアンリミテッドミュージックばかり使っています。今年買ったのでアニメ系を除くと一枚しか。 higimidari - 2…
こりずに百合の話(とSFの話)をします(要するに一個人によるナイーヴなぬるい雑語りです)。こいつ雑だな、と思った方はここでページを閉じることを推奨します。 以下、すべてが雑になっていきます。遊戯くんの罰ゲームみたいですね*1。結論は特にありませ…
タイトルの通りです。 Lycoriscoris - Flight (Continuous Mix) Two Door Cinema Club - Beacon HD 巴山萌菜 - A.(アンサー) Clematis「サンダーソニア」Music Video 空中ループ「梢」ミュージックビデオ Wolf Alice - Don't Delete the Kisses CHVRCHES -…
【※】本記事は、映画『リズと青い鳥』の内容に深く触れています。未見の方はご注意いただきますようお願いします。 saitonaname.hatenablog.com 私はあとを追いかけて力まかせに真実を吐かせてやりたいと思った。だが、それは私のやり方ではない。そう言った…
【※】本記事は、映画『リズと青い鳥』の内容に深く触れています。未見の方はご注意いただきますようお願いします。 「鳥を見ていたんです。ほら、あそこに」 ――法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』(講談社文庫)より 2018年4月に公開されたアニメーション映画『…
こりずに百合を語りたいと思います。 わたしはもう十年近く百合というジャンルについて悩んでいる人間なんですが、ここ最近とみに(むろん主観ですが)「関係性」という言葉を聞くようになりました。 saitonaname.hatenablog.com ちょうど一年ほど前には上記…
saitonaname.hatenablog.com 上の記事のつづきです。 1月13日のコミックシティ大阪118でノベルゲーム(ジャンル的には学園ものギャルゲー)を頒布します。 タイトルは『夕日が海に沈むまで』 サークル名は〈留年ソフト〉です(サークル構成員が全員留…
読み終わり、三時間ほど発狂していました。いまはあの、正気に戻り、鎮静剤を打ちました(だから正気です)。いまから伴名練「彼岸花」の気持ち悪い感想を述べたいと思います。小説を読み、人生でここまで打ちのめされたのは三度目くらいです(前回は円居挽…