ポメラDM100を買いました

 7月末ごろに長年使っていたPCがクラッシュしてしまったので、ポメラを買ってぽちぽち原稿を書くことにしています。なのでだいたいひと月くらい使用しています。この文章は買い換えた新しいPC(タワー本体のみ壊れたのでモニタは流用)で書いていますが。

キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック

 従来のあのキーボードが開くタイプ(DM20)は、アニメ『SHIROBAKO*1竜騎士07奈須きのこを足して2で割ったような人物(舞茸しめじ氏)が使っていたのを見ていただけなのですが、自分が買ったのは後に出たDM100という機種です。キーボードはぱかりとは開かずに、ノートPCや電子辞書と同じようにモニタ部分を開ければ、一式揃ったキーボードが見え、即起動した状態になり文章を打ち込めるといったものです。もちろんテンキーはありません。2011年に出たモデルなのだそうですが、バックライト機能があるので、多少暗い喫茶店などでも使えて比較的便利な印象です。 またアマゾンで注文したところ、最近のSDカードには保存機能だけでなく、無線LAN機能も搭載しているものがあるよ、と合わせてオススメされたのですが、どうもEvernoteなどにそのまま書いた文章をぶち込めるのが便利とのことです。文章よりもカメラの画像データを送信するのに使い勝手がよさそう(自分はまったく使っていませんが)。

 なぜかといえば数百〜千字くらいの文章量であればササッと送るのも使いやすいのだろうとは思うのですが、小説のように一万字を超える文章量だとさすがに構成および校正チェック、ましてや推敲もあの小さな画面でさらりとできるわけがなく。文章のQRコード化もワンタッチでできますが、二ケタ分以上読みこまねばならないという状態です。
 ですので、とりあえず外出時の短い時間や気付いたときに短く文章を書き連ね、それをメインの作業用PCで原稿データを統合しつつ使っていくのがいまのところの使い方になっています。もしくは、腰を据えて書くときには、スマートフォンのほうにざっくりとしたプロットをメモ帳機能に書いておき、それを参照しつつ本文を書く→それをまたメインのPCのデータに統合といったかたちです。

 不満点はやはり三点リーダ(…)や二重鍵括弧(『』)が使えないのが地味にストレスですね。とはいえDM20は横書きしかできず、縦書き対応になっているのはかなりありがたいです。親指シフトは試したことがないので使っていません。

 電池は近所の薬局でまとめ買いした安物を使っているのですが、毎日3〜4時間前後使っていたら一週間前後で取り換えてください、と本体から警告が出てくるペースです。頻繁に使うならエネループあたりを検討したほうがいい気も。このあたりは使用頻度によって考えるところ。

 純正ケースは悩んだ末、買っていません。もっといい感じのものが無印良品あたりにありそうな気もするし、ネットで見ると自作している人も多そうだし……といった感じで。気付けば裸で鞄に入れて持ち歩いている状態です。ポメラ本体の耐久性がわからない以上、不安ではあります。オススメがあれば教えていただきたいです。


 いつも空いた時間や移動時間など、スマートフォンのメモ帳にそれこそトリックのネタや会話の一部ばかりをメモ帳にひたすら打ち込んでいた身からすると、ちゃんとした「文章」を書くための機械を持ち歩くというのはかなりデカい要素でした。この2年ほどまともに短編すら書けなかった自分に、出来はともかく文章としてまとまったものを書かせてくれたので(このひと月で5万字くらいは書いたはず?)、2万円強を払った価値はあったのではないかと思います。いやまあ、普通に自己管理能力があって、毎日こつこつ書ける人ならば不要なアイテムだったということではあるのですが……。

 そして現在はブログのネタというか、雑記に近いものや読書感想も今後ポメラと併用していければ全体の文章量も増やせるのではと、皮算用をしているところです。

*1:アニメの制作現場を舞台にした労働アニメ。9話にて登場。