アイカツフレンズ!を誤読する。6話

※本記事は、『アイカツフレンズ!』の作品内容について、細かく言及することを目的としています。


6話 日向エマージェンシー!?

日向エマは、同じプロダクション所属でひとつ年上の頼れるお姉さん。みんなで行くキャンプでも、リーダーシップを発揮する。一方、みおは中々周囲と打ち解けられず、戸惑いの連続。どうやら気になっていることがあるみたいで……?

脚本:大知慶一郎 絵コンテ:藤澤俊幸 演出:山地光人 作画監督:高橋晃

以上、ホームページより。

 今回も誤っていきたいと思います。
 6話にしてポップタイプ*1、日向エマの登場です。前回の5話はセクシータイプ蝶乃舞花の登場回ということで、キャラ紹介が畳みかけるように入ってきています。無印では天然系ポップアイドル(その後超優秀なアイドルに成長した)有栖川おとめの登場が10話、スターズでのポップ担当早乙女あこが登場したのは6話でした(詳しいキャラ回は17話)。今シリーズではポップは優遇されるのか気になるところです。

 それはさておき、湊みおさんの話をしていきたいと思います。

 前回の復習をしましょう。

 苦手なもの「集団行動」です。

 というわけで、友達のいない子がだれとでも友達になれる子にちょっとずつ感情を抱きはじめる6話ということでやっていきたいと思います。


■アバン
・これまでのアイカツフレンズ!
→前回の蝶乃舞花さんに対する説明が入り、スタートです。

・フィールドを走る日向エマ。
ラクロスをしながら登場。
→中学三年生ということで、あいねやみおよりも1年先輩ですね。


・インタビュー番組で緊張するあいね。
・それに対し、しっかりと仕事をこなす舞花。
→まだ経験不足であることが説明されています。
→日向エマはジュニア日本代表候補だそうです。つよい。
→そして噛むあいね。


■Aパート
・エマ「目指せ、二刀流!」
→ということでアイカツと部活(ラクロス)を両方極めようとするエマの来歴が語られました。
→キャラ紹介の導入としてはわかりやすくていいですね。


・「あいねちゃん エマちゃんとラクロス対決」
→「ではここで特別企画」とすかさず舞花が言うあたり、仕事に慣れていますね。
→身振りを含めたり、カメラに対する立ち位置といい、素人感にあふれるあいねとはかなり違うことがわかります。
→ジュニア候補の選手に頑張ってついていくあたり、あいねもやはり身体能力は高そうです。


・あいね「えっと、エマちゃん。わたしと友達になってくれますか?」
→エマ「もち!」
→舞花「このふたりが出会ったら、こうなるよね。当然」
→およそ6分で友達になりました。あいねちゃんは年上に対しても物怖じしませんね。

・「あらあら、すっかり仲よくなっちゃって」とたまきさん登場。
→「お仕事を頑張ったみんなにとっておきのサプライズを用意したから」


・キャンプ場へ
→スタイリストの千春さんや、ヘアメイクのケンさんも登場。
→舞花「エマはキャンプ大好きだもんね!」
→ホームページの情報によれば、好きなものは「キャンプ」「スニーカー」。アウトドア派のようです。

・車のなか
→「あいね、来ちゃった」と練習をしつつ、「いや、わたしのキャラじゃないか」。涙ぐましいです。
→というわけで今回の影の主役こと湊みお。まだ顔は映っていません。
→「驚くかなあ、あいね」と自分があいねに対して割と高い優先度を持っている自覚のある台詞をつぶやいていますね。


・しかし外では「イェーイ」とテンションの高いあいねたち。
→「なんか…仲よくなってる…?」

→と、結局、その様子に対してなにも言えず現れるみお。
→どうもハイテンションになることは恥ずかしいのかもしれませんね。
→彼女はクールタイプなので。


→ところで、エマと舞花のふたりですが、互いのイメージカラー(髪色)のアクセサリーをつけています。
→あいねとみおがユニットなるであろうことは当初から暗示されていますが、このふたりはどうなるのでしょう。気になります。


・自然にみおの手をにぎるあいね*2
→あいね「今日って雑誌の撮影だったんだよね? わざわざ来てくれたんだ!」
→みお「ええ、撮影が予定より早く終わったから」
→終わったんじゃなくて、終わらせたのではないでしょうか。
→そしてそれを伝えられず彼女は苦笑しているのではないでしょうか。
→エマ「疲れてるのかな、みおちゃん」とその様子を見てつぶやきます。年上なだけあって、どうも彼女には観察眼があるようです。


・舞花「木登りしようじゃない!」
→三人「アイカツ!アイカツ!
→みお「ちょっと、落ちないでね…」

・舞花「この川、魚がいるじゃない!」
→三人「アイカツ!アイカツ!
→みお「まだ水がつめたいでしょ…風邪ひくわよ…」

・舞花「ちょっと、野生のたぬきじゃない!」
→三人「アイカツアイカツ…」
→みお「それってアイカツ? っていうか噛んだりしない!?」


・グロッキー状態のみお

→たまき「インドア派のみおには、あのノリについていくのは無理だったか…」
→ケン「でも、キャンプに参加したいって言ったのは、みおちゃんなんでしょ?」
→たまき「こういうレクリエーションに積極的に参加するタイプじゃなかったから、ちょっと意外でしたけど…」
→つまり、あいねに会いたくて来たわけだったのでは…?

・あいねたちを見つめるみお「せっかく楽しみにしてたのにな…」
→なにが楽しみだったか、までは言わないっていう動線がきれいです。

・バドミントン
→舞花「それじゃ、ペアを決めるわよ」
→みお「ペア…」
→ズームするカメラ。その先にはあいね。あいねです。あいねなんですよ。

・ペアはあいねと舞花、みおとエマ。
→みお「うん…頑張りましょう…エマちゃん」
→この落ち込みっぷり、相当ですね。
→視線の先にはやっぱりあいね。あいねなんですよ。
→エマ「ああ…そういうことか…」と事情を察したようです。

というわけでみおの感情がすでにボロボロになりつつもAパート終了です。


■Bパート
・舞花「舞花、フェスティバル神輿アターック!!」
頭悪そうでいいと思います。


・舞花「ってことで。罰ゲームの買い出しはみお&エマに決定!」
→エマ「あー! あんなところに松茸の百倍おいしいというメチャウマい茸が!」
→今回のテンションはなかなかぶっ飛んでますね。頭悪そうでいいと思います。
→エマ「代わりに買い出しに行ってもらえる?」と強引なフォローをあいねにぶっ込みます。いいですね。
→あいね「行こっか、みおちゃん」
→みお「…ええ!」
→ようやく台詞と表情が上向きになりましたね。あいねのことしか考えられなくなっているみおさんです。この入れ込みようですよ。


・買い出しに行くふたり
→みお「割りばしと紙皿と…ウェットティッシュもあったほうがいいかな」
→あいね「ねえねえ、みおちゃん。お菓子も買っていこうよ!」
→みお「だーめ。ご飯が食べられなくなるよ」
→あいね「みおちゃん、なんかお母さんみたい…」
→と、ふたりの性格がわかりやすい対比ですね。こういうのずっとつづけてほしい…。


・「あー、みおちゃんだ!」とファンの子供がやってきます。
→しゃがみ込み、女の子に視線を合わせるみお。
→「ここにいることは、ふたりだけの秘密ね」「うん」「ありがとう。それじゃあ約束の握手」
→完璧な誘導ですね。さすがトップアイドルなだけはあります。
→さりげないですが、その姿を見て、はっとなるあいね。ココ重要ですね。


・みお「あいねだってもうすぐそうなるよ」
→「聞いたよ。ファンレターもたくさん届いているんでしょ?」
→聞かれ、楽しげに答えるあいね。
→あいね「なんか、友達と文通している感じ!」
→みお「そっか、ファンも”友達”だもんね」
→1話を憶えているでしょうか。そう最初に教えたのは、みお自身でした。みお自身なんですよ。
→そして、「うん!」とうれしそうに答えるあいね。うなずくみお。

→しかし表情は、心からうれしそう、とはいいがたいようですね。
→もしかすると、”友達”としての自分や、過去のファンを得ていった自分を思い出しているのでしょうか。
→いずれはこの部分がきっと重要になるのではないか、と個人的には思います。
→自分の言った”友達”にすでに縛られつつあるのではないか、と思わせつつ、場面は変わります。この先、めちゃくちゃハッピーになってほしい…。


・エマ「たまきさんに、みおちゃんの撮影スケジュールのことを聞いたんだけど…」
→たまき「みおが頑張ってくれて、撮影はかなり巻きで終わったのよ」
→エマ「それだけ楽しみにしてたんだよね」
→やっぱり早く終わらせたんですね。あいねに会いたくて。
→エマ「これってあいねちゃんのトモダちからかな?」


・今週の食レポ
→仕事系の技術は、基本的に完璧なのがみおですね。
ネギまを食べているあいね。
→しいたけやカボチャを皿にのせ、鶏肉を食べるみお。
→野菜を多めによそる舞花。
→デカ盛りをするエマ。
→それぞれの性格が出ていますね。


・めちゃウマい茸再来。
→AIのココちゃん。
→「お役に立てずごめんなさーい! ココはダメな子ですー!」
→検索ヒットしないと強制終了するアプリ。なるほど。はやく彼女のステージが見たいですね……。プリパラのめが姉ぇさんみたいに。
→みお「帰ったら図鑑で調べてみるわ」
→彼女の好きなもののひとつに「図鑑」があります。やっぱりインドア派ですね。


・夜。キャンプファイアを囲む四人。
DARK SOULS*3ではない。
→今日の仕事について伝えるみお。
→エマ「みおちゃんはラブミーティアに憧れてるんだよね。最終的にあのふたりみたいになりたいの?」
→みお「っていうより、フレンズを組んで、いつかあのふたりを越えてみたい…!」

→それを見つめるあいねです。
→今回クロースアップされていたのはみおの視線でしたが、お店で子供と触れ合うみおにはっとしたり、こうやってとなりで話を聞いていたりと、あいねのほうもみおからすこしずつ学んでいることが暗示するカットが入っているのがとてもいいですね。さりげない成長っていうのをこうやられると文句なしです。

→舞花「ダインシングミラージュ*4のミューズになる!」
→エマ「アイドルとラクロスの両方で、日本代表を目指します!」
→あいね「いつかみんなと肩を並べるようなアイドルになって、目指せ、友達百万人!」
→それぞれの目指すべき場所が示されました。今回は主要キャラそれぞれに対してもクロースアップする回のようでした。


・翌朝。車のなか。
→ケン「エマちゃんのおかげで、みおちゃんもキャンプを楽しめたみたいだね」
→たまき「実はしっかりもののお姉さんなんですよ」


■ステージ楽曲「ありがと⇄大丈夫」

→さりげなく2018・5/6の文字列が見えます。
→われわれの世界とおなじであれば日曜日のライブのようです。

・ドレスはリトルシャルマンコーデ。千春さんデザインのブランド・シュガーメロディです。

・OP曲の「ありがと⇄大丈夫」ですが、これまでのストーリーだと、ひとりぼっちの友達に会いにいく、といった文脈で使われていますね。
→「待っててくれてた/マイフレンズ」
→4話では千春さんに。
→6話ではみおに。
→OPの歌唱はみおも一緒ですから、あいねが与える側ではなく、与えられる側になるかもしれませんね。気になるところです。
→何度でも言いますが、スターズでば才能に潰される話を描いた柿原優子氏*5なので、なにが起こるかわからないんですよ……!


というわけで、湊みおさんの抱えている爆弾らしきものがちらつきつつも、先輩パワーによって回避された6話でした。
ふたりとも早くありがと⇄大丈夫と言い合える仲に進展してほしいですね。

次回の7話はドラマ回のようです。
憧れの先輩キャラである明日香ミライさんの登場回のようです。どういった先輩キャラなのかまだわかりませんが、次も誤っていきたいと思います。

*1:アイカツシリーズのキャラクターにはそれぞれ属性があり、キュート、クール、ポップ、セクシーの四種類があります。

*2:そういうとこがみおの感情をずたずたにしているのとは気づかないのでしょうね…。

*3:BONFIRE LIT...

*4:舞花「最高にゴージャズでセクシーなブランド」だそうです。

*5:シリーズ構成